カテゴリ:考え事( 3 )

 

セミナー・レポート


名古屋国際センター主催のセミナーに参加してきました。

外国籍住民が増えている中で、どうやって共生社会を実現するか

というようなことをテーマに毎年この時期に開催されているものです。

これまでに何度か参加しましたが、毎回問題に挙がるのが

外国人児童の不就学問題でした。

それを受けてか、今回は

日本で高等教育を修了し、社会に出て活躍する6人の外国人市民が

どうすれば外国籍住民が日本社会の一員として活躍できるかということについて

意見を交わし、参加者と一緒に議論する、という内容のものでした。



今回のセミナーで考えたことをいくつか挙げたいと思います。



□ 外国籍児童の義務教育化

不就学の問題を解決するには、義務教育化しかないでしょう。

子どもが学校に行かない、あるいは勉強しないのは家庭の責任

という声をよく聞きます。

理解できなくもないですが

国や地域が子どもに良い教育を与える責任を果たさずして

家庭を責めるのはおかしいですね。

ただ、今回の6人のパネラーの家庭は

教育に対してかなりの理解があったことが伺い知れるので

親の影響がまったくないとは言えないでしょう。

うちの親も、学校に行きたなかったら行かんでもええんやで

と言ってはいましたが、結局、二人の息子を大学にまで行かせてくれました。

今思えば、ありがたいことです。



□ 国籍とアイデンティティー

日本社会では、国籍がないと不便なことが多いです。

特に就職において。

国籍取得は日本で生きていくうえでやむを得ないこととはいえ、

それでも抵抗はあるだろうと思っていましたが、

6人のうち5人は、日本国籍を取得することについて抵抗はないと言っていました。

国籍はあくまでも行政上の都合で作られる紙切れであり、

アイデンティティーには影響しない、と。

意外。でも共感。



□ 結局はわたしたち自身の問題

こういうセミナーに参加すると毎回感じることがあります。

この場で論じられていることって、つまりは日本社会全体のことなのではないか、と。

教育問題にしても、よくよく考えてみれば外国籍児童に限ったことではありません。

親の教育に対する姿勢とか、どうやったら子どもが勉強するようになるか、とか

そういうことは、国籍に関係なく問題になっていることです。

また、外国人の地域活動への不参加がよく問題になります。

でも、中には地域社会に積極的に関わる外国籍住民もたくさんいます。

むしろ、地域とのかかわりを拒否する傾向は

私たち日本国籍住民の方が強いような気がします。



要は、国籍に関わらず、障害とか、性などの外見や形をすべてとっぱらって

もっと単純に

どうすればひとりひとりの人間が幸せになれるのか、を考えれば

社会は自ずと良い方向に向くのではないでしょうか。

それは共生社会実現の前提ともなると思います。

あまりにも理想論すぎますが、

個人としては、そういうふうな考え方を大事にしたいなと思います。
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by akio-511 | 2008-03-01 23:22 | 考え事  

人口減少と移民


10月21日に、ミスター入管こと坂中英徳氏の講演会へ行ってきました。

元名古屋入管、東京入管の局長で

現在は執筆活動やメディアを通して日本の外国人政策に苦言を呈し、

「定着防止」という従来のスタンスから

定住促進型政策への転換を訴えている人です。

特に外国人研修・技能実習制度について批判的で

講演会場があるT田市のT自動車や大手家電メーカーのHを

ズバズバと斬っていました。

政策的な視点から今の日本が抱える外国人受け入れ問題を捉え

今後の進むべき方向性を提示しているところは

さすがは実務畑を歩んできた元エリート行政マン、という感じでした。



坂中氏もこの日の講演会や著書で訴えていることだけど、

少子高齢化に伴う人手不足を

外国人労働者の受け入れを拡大することによって補おうという

主張が強くなってきています。

でもその考え方はちょっと問題ありではないか??

と思ってしまうのは僕だけでしょうか・・・

「50年で1000万人」って・・・

日本人が食っていくための道具として彼らを見ているようで、あまり好ましくないと思います。

人口減少時代に突入する日本で真剣に考えなければならないのは

社会保障制度のあり方であって、

人口減と外国人の受け入れ拡大を初めから結びつけて考えるのは

あまりにも安易で自己本位すぎるような気がします。

外国人は日本の未来を守るためにやってくるわけではなく、

彼ら自身の事情や選択によって

数ある国の中からニッポンという国を目指してやってくるのだから。

人口減少対策として必要であろうとなかろうと

今日のグローバル化の流れの中で日本への移住を希望する外国人は

今後も増えるのではないでしょうか。

そのような人たちを積極的に受け入れていくことになった場合、

大事なのは日本が彼らにとって幸せに暮らせる場所であることだと思います。

残念ながら今のままの日本では外国人が幸せに暮らすのは難しいでしょう。

企業による外国人労働者の不適正な受け入れや差別等

日本が外国人にとって幸せに暮らせない社会である限り

僕たちに人口減少国家・日本を彼らに支えてもらおうと考える資格はないと思います。



氏の活躍を今後も見守っていきたいです。
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by akio-511 | 2007-10-28 02:48 | 考え事  

国際交流って・・・

僕が働いているまちの姉妹都市交流の一環で

チャイナから小学生たちが来るそうです。

もう来ているのかな?

いつかは国際交流関係の仕事に携わりたい

というのが入庁前からの思いだけど、

正直、この姉妹都市交流というものが何なのか、未だに謎です。

異文化交流・理解とうたった相互訪問プログラムも

半分くらいは観光だったりするのでしょう。

グループでやってきて歌を歌ったり

ちょこっとホームステイをしたりして

異文化交流をした気になって帰っていく

そんなプログラムに一体どれほどの意味があるのか、よくわからないです。

みっちり組まれたスケジュールをこなすだけの交流よりも

自分の体とバックパックひとつだけで旅をした方が

よっぽど濃い異文化体験になると個人的には思います。

ただ単に集団行動があまり好きではないから

そんなことを思うのかもしれませんが・・・。



姉妹都市交流が広まったのはバブルの時代なのかな?

交流相手が先進国ばかりだったのもバブリーな時代を映し出しているような気がします。

「国際化」「国際交流」

というとどうしても対外的なものをイメージしてしまいますが、

それだけの国際交流はグローバル化が進んだ今日の社会では

物足りないというか、時代遅れのように感じます。

従来の姉妹都市交流にはそれなりの意義があって、

それなりの役割を果たしてきたとは思います。

ただ、時代の変化とともに姉妹都市交流も変化しなければいけないんじゃないかな。

住民が多国籍化する現在の地域社会にあっては

もう少し内側の国際化にも目を向けたほうがいいのではないかと思います。

日本人も外国人も同じ住民なのだから。



ちょっと熱くなってしまいましたが

仕事や普段の生活の中でそんなことを感じるのです。
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by akio-511 | 2007-07-05 23:09 | 考え事