カテゴリ:本( 18 )

 

じゃぱにーずジャーナリズム


上杉隆氏の「ジャーナリズム崩壊」という本を読みました。

これは日本の記者クラブ制度を痛烈に批判したものです。

「キシャクラブ」っていう言葉はよくニュースとかで耳にしますが

それが何なのかはほとんど知りませんでした。

簡単に言えば、外国メディアやフリーランスなどを排除した仲良しグループ、でしょうか。

メディアの発する情報が第3者によるものである以上

それらに接する我々は常に批判的であることが求められます。

自分もそのように心がけていたつもりでしたが

「キシャクラブ」について知れたことで

新聞やらニュースの見方がまた少し変わりそうです。



本の内容とは直接関係ありませんが

最近、ある事件の記事が気になります。

「同乗の4人目ブラジル人を逮捕」

これは名古屋の地方新聞に2月9日付で掲載された記事の見出しです。

2月1日に名古屋市熱田区で発生したひき逃げ事件の捜査について伝えているもので

連日のように記事が掲載されています。

疑問に感じたのは、なぜわざわざ「ブラジル人」としたのか、です。

見出しとは、その記事が伝えたいことを簡潔に表現するもの、と自分は理解しています。

この記事では、世間の注目を集めている事件の容疑者が逮捕された

ということが重要な内容だと思うので

敢えて国籍を載せる必要はないのでは・・・?

外国籍の方に対する偏見が残念ながらまだまだ存在する日本社会なので

メディアはもう少し慎重に言葉を選ぶべきだと思います。



私は脳ミソを使って考えるということが苦手で

与えられた情報をつい鵜呑みにしてしまいます。

自分自身も変わらないといけないですね。
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by akio-511 | 2010-02-09 12:59 |  

日本人の足を速くする


短距離走で日本人選手は黒人選手に勝てっこない。

僕たち素人観戦者にとってそれは一つの定説でした。



そうではないはずだ、と信じて

日々研究に取り組んでいる男がいました。



陸上世界選手権トラック競技で日本人初のメダルを獲った為末大選手。

彼の著作「日本人の足を速くする」には

より速く走るためのアイディアやセオリーが満載でした。

高校では為末選手と同じ400メートルハードルが専門だっただけに

内容がかなり面白くて、目から鱗の連続。

読んだあと、無性に走りたくなったので愛犬のロロちゃんと近所を爆走しました。

なんとなく、速く走れた感じ。



成功する人の哲学的な要素もあるので、陸上経験者でなくとも楽しめる本だと思います。



「いい、とされているものでもまず疑ってみる。

そして、自分の頭と体を使って、自分には何が向いているのかを試行錯誤していく。

そうした想像力と実行力が大切なのだ、と私は思います。」(本書より)



現状に満足していたのではその先には進めない。

けれど固定観念を打破するのはとても難しいし、勇気がいる。

為末選手は自らの信念と、経験と努力に裏打ちされた自信とで

今日まで走ってきたのでしょう。

世界陸上選手権大阪大会開幕まであと少し。

為末選手のトレーニングの成果がどう出るのか、見守りたいと思います。
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by akio-511 | 2007-08-19 16:57 |  

爆笑戦争論


一日早く仕事を納め、一足早い年末休みをいただいております☆

貴重な長期休暇。

何して過ごそうかな~

外は寒そうだし、

今日は雪が降りそうだし、

家の中にこもって本でも読みますか。



最近読んだ本

「戦争論」 by 爆笑問題

重いテーマだけど漫才仕立てなので笑いが止まりませんでした。

主には通勤電車の中で読んでいたのですが

思わずぷぷっと噴き出しては周りから変な目で見られておりました。

「戦争論」っちゅう仰々しいタイトルの本を読んで噴き出しとる人がおったら

そりゃ変人だわな。



「戦争」というデリケートな問題を扱っている以上、中身については賛否両論でしょう。

個人的にはなかなかのものだと思います。

歴史の教科書に書いてある事なんて

本のタイトルくらいのレベルなんだな、って思いました。

この本も内容はすごく浅いけど、

「日本の暗黒時代」への爆笑問題のアプローチが面白くて

教科書よりも断然読みやすいです。

韓国併合から太平洋戦争までの歴史の大枠をとらえるのにはもってこいだと思います。

ただタイトルに「論」とつくわりには単なる事実の羅列に終わっているのが残念・・・

日本に対して批判的なのはわかったけど、

「戦争」に対しての爆笑問題なりの考え方をもっと示してほしかったな。



「使命感なんていう大層なものではない。・・・

・・・ただ、”テロとの戦争”という戦争は確かにもう始まっていて、

だとすれば、今は戦時中ってことになって、この国もその戦争に参加している。

とすれば、現在自分がいる場所は、戦場じゃないかと思ったということだ。」

あとがきより。
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by akio-511 | 2006-12-28 15:54 |  

ぐりぐら


本屋で絵本コーナーを通りかかると

大抵2,3冊立ち読みをします。

絵本ってすぐに読み終わるわりには

お値段が結構高いので得した気分です。

いけない子です。


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先日は久しぶりに「ぐりとぐら」を読みました。

「ぐりとぐらのかいすいよく」とか「ぐりとぐらのおきゃくさま」を

子どものころによく読んでいました。



ところで

「ぐりとぐら」

どっちがぐりで

どっちがぐら??
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by akio-511 | 2006-12-11 13:00 |  

地球家族

遂に見つけました。

「地球家族 ~世界30カ国のふつうの暮らし~」

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何年か前にどこかの本屋で見かけて一目惚れをしたのですが

そのときは持ち合わせがなく買うのを見送った本。

今日、やっと再会できました。

見つけた瞬間

鼻から呼吸5回分の息が出ました。

フン~~~☆★☆



写真芸術の域を超えた写真集です。

お隣さんの家の中をのぞいてみたいな・・・

誰もが持つ欲求を実行に移した写真集。

家の中にあるすべてのものを外に並べて家族写真を撮る

というアンビリーバボーなことをやってのけてしまっています。

その大胆さときたら、もう・・・



でも、この写真集のすごさはそんな単純なところにあるわけではありません。

この本が出版されたのは1990年代前半

「環境問題」や「人口問題」などについての議論が活発になった頃と重なります。

いろんな論文やいろんな統計が発表されました。

この写真集も、そんな時代に何らかの役割を持たされて世に送り出されたのでしょう。

「地球家族」

いくつもの論文、いくつもの統計に匹敵するメッセージが詰まっています。
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by akio-511 | 2006-11-05 21:33 |  

容疑者Ⅹ


人は、そこまで誰かを愛することができるのでしょうか。

愛する人のためなら、そこまでできるものなのでしょうか。

「容疑者Xの献身」

ラストの数ページを昼休みに読んだのは失敗でした。

涙をこらえるのに必死でした。

推理小説でこんなに泣けるとは・・・
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by akio-511 | 2006-10-02 22:58 |  

ネバーランド


久しぶりに何の予定もない土曜日。

夏の気だるい午後をどう過ごしましょうか。

読書でもしますか。

我が家の居間兼書斎の本棚を物色していたら恩田陸の「ネバーランド」が目に留まりました。

本の厚さからして一日で読みきれそうです。



彼女の作品はこれまでに2冊読みましたが、2つとも学園ものでした。

「ネバーランド」も同じく学園もの。

彼女が描く高校生たちは、現実ではあり得ないくらいにいい子ちゃんたちで、またあり得ないくらいに複雑な家庭環境を持っています。

行き過ぎた非現実性はときに読者をしらけさせたりしますが、彼女の作品はわりとすんなりと読めるので好きです。

そもそも社会科学系の書物とは違い、小説を読むという行為に僕たちは何らかの非日常的興奮を求めているわけで、恩田さんはそんな僕たちの欲求をうまく満たしてくれているのではないでしょうか。



「秘密」や「謎」、「暗い過去」といったキーワードは読者である僕たちを大いに興奮させてくれるものの代表であり、また小説を面白くする要素であるように思います。

でも僕たちは決してそれを他人事として面白おかしく楽しんでいるわけではないでしょう。

おそらく誰もが普段は胸の内にしまっている大なり小なりの「秘密」や「過ち」、「人に言えない過去」を持っていて、読み進めていく中で自分が隠しているそうしたデリケートな部分が反応した時にふと切ない気持ちになったり、ちょっぴり苦しくなったり、登場人物に共感を覚えたりするのでしょう。

「ネバーランド」も僕が胸の奥深くにしまっているものを容赦なくつついてきました。

でも最後には爽やかな気持ちにさせてくれるのが、恩田マジック。

余韻に浸りながら、夕飯の支度でもしますか。
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by akio-511 | 2006-07-29 18:52 |  

夜のピクニック

c0061033_242314.jpg好きという感情には、答がない。
何が解決策なのか、誰も教えてくれないし、自分でもなかなか見つけられない。
自分の中で後生大事に抱えてうろうろするしかないのだ。
(「夜のピクニック」より)


一ヶ月程かけて、毎晩寝る前に少しずつ、自分の高校時代を思い返しながら読みました。
登場人物に自分自身が重なる読者も多いんじゃないかな。
夜間歩行という高校のひとつの行事が物語の舞台なのだけど、ミステリーのような展開で、読んでいて飽きなかった。
爽やかなラストが心地よい。

夜、歩きながら語らいましょう。
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by akio-511 | 2005-12-18 23:23 |  

Norwegian Wood

c0061033_1639128.jpg村上春樹氏の「ノルウェイの森」を読み終えました。
これまでに村上氏の作品はいくつか読んだけど、彼の世界観については賛同できる部分もあるし、ついていけない部分もあります。特にやたらに生々しい性描写が多いのには正直言って参ってしまいます。
それでも彼の作品に惹かれるのは、文章の心地よさ故でしょう。
彼の文章を読んでいると、読むことの喜びを再認識させられるような気がします。
情景描写の美しさも魅力のひとつです。ふとした日常的な風景もどこかファンタジックだから不思議です。
そして、個性的な登場人物たち。
「ノルウェイの森」にも魅力的で愛すべきキャラクターたちが何人か登場しますが、その中でも僕のお気に入りは永沢さん。
すごく頭の良い人。おまけにモテる。が、現実社会にとことん冷め、頼れるのは自分だけ、という孤高で孤独な人でもある。
そんな永沢さんが主人公のワタナベに向かって言う言葉が忘れられません。

「自分に同情するな。」

自分にも向けられた言葉として、しかと記憶しておきます。
それにしても読み終えた後のこのもやもや感は何なのでしょう、、。
作品全体に漂うせつない空気のせいでしょうか。それが読み終わった後にも残っている感じです。
もう一度読んでみたいです。
今度は辞書を引き引きフランス語で。
きっと日本語で読むのとはまた違った味があることでしょう。
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by akio-511 | 2005-08-04 17:19 |  

Mr. Chas and Lisa Sue Meet the Pandas

c0061033_15255010.jpgパンダ好きな友人の影響でパンダが妙に気になる今日この頃。
そんなある日、「チャスとリサ、台所でパンダに会う」という本に出会った。

ニューヨークのアパートを舞台に繰り広げられる二頭のパンダと子どもたちの冒険。
一見子供向けだけど大人が読んでも十分楽しめる、スパイスの効いたファンタジーです。

物語とは関係のないどうでもいいような話が随所に登場し、それがまた面白くて、そしてどうでもいいようで実はどうでも良くなかったりもする。

言ってしまえば、この話全体が実はどうでもいいような話だ。でもよく考えてみると、世の中はどうでもいいことで溢れかえっている。1つの「どうでも良くないこと」は100個の「どうでもいいこと」の上に成り立っていると思う。その逆もあり得るかもしれない。自分もチャスとリサぐらいの頃はどうでもいいようなことばかり考えていた。今もたぶんそうだろう。その積み重ねの上に現在の自分がある。

読み終わった後に「それで、結末は?」と言いたくなる。パンダたちは幸せになったの?
でも結末なんてどうでもいいのだ。なぜなら話全体がどうでもいい話なのだから。
「どうでも良くないこと」はチャスとリサと二頭のパンダが繰り広げる数日間の冒険の中にいろいろな形になって散りばめられている。話のどの箇所で、どういう形でそれらを見つけるかは読者によってさまざまかもしれない。それがこの本の楽しみ方だと思う。

ちなみに同じ作者による「どうでも良くないどうでもいいこと」という作品がある。こちらも気になります。
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by akio-511 | 2005-07-18 15:44 |