カテゴリ:映画( 47 )

 

スラムドッグ$ミリオネア


久しぶりに映画館に行きました。

DVDで観てもいいかな、と思っていたのですが

大きなスクリーンと良質なサウンドで観て正解でした。

監督はイギリスのダニー・ボイル。

個人的には「トレイン・スポッティング」がとても印象に残っています。

本作品のテンポや音楽の良さもトレスポの匂いがします。

夕食の後で観たので、途中で寝てしまうかも・・・と思っていましたが

そんなのは杞憂でした。



スラムで育った無学の青年・ジャマールが、ある目的でクイズ番組に出演し

どんどん正解して、みのもんたっぽい人も番組製作者も観客も国民もビビリまくり

というお話です。

彼が歩んできた人生をたどりながら

いかにクイズの答えを知り得たのかを追求していくわけですが

映画の見どころは、なんといってもジャマールたちが駆け抜けるインドの風景と

彼らを通して見る、発展の裏側に存在するインド社会の現実でしょう。



映画の舞台であるインドのムンバイには、2004年の9月に1週間ほど滞在しました。

滞在中にある学校を訪問し、そこで知り合った二人の子どもの家にも遊びにいきました。

一人はマンションに住んでいました。

あまり広くはありませんでしたが、

お父さん、お母さんとあわせて三人家族なので十分でしょう。

インターネットも完備。さすがIT大国です。

そこでの生活はとても快適そうでした。

もう一人は、「スラム」というとその子に怒られるかもしれませんが、

私たちから見れば、やはりスラムとしか表現のできないところに住んでいました。

映画に出てくる町並とそっくり。

一度路地に入り込んだら、二度と出られないのでは??とドキドキしました。

彼はお父さん、お母さん、弟と妹の家族5人で4畳の部屋2間の家に住んでいました。

寝室のベッドはひとつだけ。

でもテレビにはCNNやMTVやディスカバリーチャンネルが映るし

外に出れば友達がたくさんいて、クリケットもできるし

それなりに快適かも?と思いました。



日本が「格差社会」なら、インドは「超格差社会」でしょう。

ムンバイで出会った二人の子やジャマールを見てもわかるように、

そのような超格差の中でも、彼らは夢や希望を持っています。

過酷な人生でも誠実さを失わない主人公の姿に

とても胸を打たれる作品でした。

世界同時不況の中でこの映画が評価された理由がなんとなくわかる気がします。



赤壁の戦いを観ようか迷いましたが

この映画にして大正解でした☆

ファイナルアンサー!
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by akio-511 | 2009-04-18 23:59 | 映画  

闇の子供たち


伏見ミリオン座で「闇の子供たち」を観ました。

タイで行われている幼児売春、臓器売買という「闇」に迫る社会派映画で

週末に観るには重過ぎるテーマでした。

観終わったあとの劇場の静けさと、帰っていくお客さんの足取りの重さが

「ポニョ」とは対照的でした。



売春にしろ、臓器売買にしろ

それを買い求める人たちがいるからなくならないのだと思います。



幼児性愛者の外国人旅行者が、性欲を満たすためにタイで子供を買う。

特に日本人は上客だという。

反吐が出そうになります。

ファッキンファックな現実です。



映画終盤のワンシーンが

「他人事ではない」というメッセージのようで

強烈に胸に響きました。



やり場のない怒りにもどかしさを感じますが、

観て良かったです。



主演の江口洋介や宮崎葵のセリフの大半がタイ語だったのが印象的でした。

映画の作成にはたくさんの苦労や危険が伴ったと思います。

その中で、この作品を完成させた監督やスタッフ

そして出演者に敬意を表したいと思います。
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by akio-511 | 2008-08-08 23:59 | 映画  

ポニョ


「崖の上のポニョ」を観ました☆

宮崎作品といえば、空のイメージですが

今回は海が舞台。

夏休みにぴったりだと思います。



ジブリ作品では、ストーリー以上に作画技術の高さにいつも注目しています。

本作はこれまでの作品にはあまりない、柔らかい絵が中心で、新しかったです。

日本のアニメーション技術の高さを改めて感じました。

さすが宮崎さんです。

世界の投資家は石油よりも

日本のアニメプロダクションに投資すればいいのに。

この夏公開の映画では

プロダクションIGの「スカイ・クロラ」も気になります。



「ポニョ」の歌が頭から離れません。

ポ~ニョ、ポニョ、ポニョ、魚の子~ ♪

にゃにゃにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃ~ ♪ (続きは忘れました・・・。)
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by akio-511 | 2008-08-04 23:59 | 映画  

Ghost in the Shell


日本が世界に誇れるのは

もったいない精神と

黒澤明と

世界のナベアツだけかと思っていました。



気づくのが遅すぎました。

日本のアニメはすごい!!

ジブリの素晴らしさは言うまでもありませんが、

この「攻殻機動隊」の素晴らしさときたら、もう・・・

士郎正宗原作の漫画を押井守が映画化、

そして、押井の弟子、神山健治がアニメ化。

ファーストとセカンド、合わせて48話を

約3ヶ月かけて見ました。

情報ネットワークが発達し、犯罪が複雑化した2030年の日本で

犯罪の芽を摘みだし、それを除去することを目的に組織された

政府直属の独立部隊、公安9課

通称「攻殻機動隊」の活躍を描いた作品です。

政治や「個とは何か?」「生とは何か?」というようなことをテーマにした、大人向けのアニメ。

脳ミソの足りない僕にとってはやや難解なところもありましたが、

ロボットが登場したり、少佐がセクシーな衣装を着用していたりと、

大人の男性がワクワクする要素がたっぷりの作品でした。

絵の美しさと独特の音楽も魅力だと思います。



少数精鋭で活躍する公安9課の仕事ぶりは、

労働人口減少社会におけるこれからの働き方について考える上でも

参考になると思います。



9課・荒巻課長の言葉より

「我々の間にチームプレーなどという都合のいい言い訳は存在しない。

必要なのはスタンドプレーの結果として生じるチームワークだけだ。」



僕の部署はどちらかというとチームで仕事をすることが多いので

課長の言葉が必ずしもあてはまるわけではないけど、

職員の数は確実に減っていくので

これからますます個々の能力の高さが求められることになります。

もっとがんばらねば!!



レンタル屋さんのアニメコーナーでもうひとつ気になる作品が・・・

「FREEDOM」

カップヌードルのCMのやつ。

いつも第1話がレンタルされてます。

いつになったら見れるのでしょうか・・・。

次こそはありますように!!
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by akio-511 | 2008-07-06 01:42 | 映画  

ザ・マジックアワー


「ラヂオの時間」、「THE 有頂天ホテル」を抜きました。

三谷幸喜、最高傑作の誕生です。

本作も前3作と同じく、或いはそれ以上に演劇要素の強い作品でした。

大げさな演出とキャラクターの濃さで笑いをとり、

吉本新喜劇のようなお祭り騒ぎでラストを迎える。

三谷流コメディもすっかり確立した感があります。



主演の佐藤浩一は、かなり良かったです。

個人的にはバーテン役の伊吹吾郎(水戸黄門の角さん)も絶妙だったと思います。

「THE 有頂天ホテル」に出ていた人が同じ役でちょこっと出演していたり、

超大物の監督や俳優さんたちがちょい役で出演しているところが

ちょっとした楽しみでもあり、同時に驚きでもあります。

「監督の映画なら喜んで」と大物さんたちに言わしめる三谷氏に

映画を観ながら一人で感心しておりました。



本作品のPRで最近よくメディアに登場している三谷氏が

とある番組で「ロマンスの神様」を熱唱していました。

これからもがんばってください。
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by akio-511 | 2008-06-21 22:34 | 映画  

キートス


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「かもめ食堂」を観ました。

優しくて

美味しくて

ゆったりしていて

ほんわかしていて

でも単なる癒し系ではなく

品のある爽やかな大人の映画でした。

サチエとかもめ食堂にやってくるひとびととの

温かくもほどよい距離感を持った交流から

あなたはあなたらしくいればいい

自分は自分らしくいればいい

そんなことを教えられた気がします。



小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ

個性派俳優らがつくりだす

おかしくも絶妙なハーモニー。

まったく派手さはないけれど

観終わったあとに心にジーンとくるものがありました。



個人的にはヘルシンキの街なかでガッチャマンを歌うシーンが好きです。

あと「キートス」もいいと思いました。

フィンランド語で「ありがとう」だそうです。
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by akio-511 | 2008-03-20 17:08 | 映画  

John Q


この映画は今日の医療と健康保険制度に対して大きな問題提起をしています。

アメリカの公的医療保険制度について調べたところ、以下の二つだそうです。

一つは高齢者と身体障害者を対象としたMedicare(メディケア)、

そしてもう一つは生活保護受給者レベルの低所得層を対象としたMedicaid(メディケイド)。

この2つに該当しない人は民間の保険に加入するそうです。

保険に加入するかどうかは個人の自由であるため、保険料の負担が強制されない反面

4000万人を超す保険未加入者や安い保険に加入している人は高額な医療費の全額、

あるいは大部分を自己負担しなければならず

ギリギリの生活を送る低所得者はジョンのように病院を占拠でもしない限り

高額な手術を受けることができません。

わが子に心臓移植手術を受けさせるよう懇願する両親に

「医療は奉仕ではない」

と返す病院長の言葉が、現実をあまりもリアルに表していると思います。

一方、日本では強制保険のため全国民に何らかの形で健康保険に加入し

保険料を負担することが強制されるが、

国庫支出金や都道府県支出金等でもまかなわれるため

アメリカの公的医療保険制度よりも当然手厚い。

どちらがいいのか、意見は分かれますが

個人的には日本のような健康保険制度が望ましいと思います。

ただ、この映画のような心臓移植手術を受けるには

わが国の健康保険制度でも高額の自己負担が求められるでしょう。

以上のように、この映画のスタンスはアメリカの医療保険制度と病院の営利主義への

痛烈な批判ですが

その影でもうひとつ、大きな問題提起がされている、と僕は受け取りました。

それは臓器移植についてです。

さっきまで元気に野球をしていたわが子が、急に心臓の病で倒れた。

どんなことをしてでも子どもを助けたい。

親として、そして人間として当たり前の感情でしょう。

打つ手がなくなった父親は、

自分の命を絶って自らの心臓を子へ移植するという究極の決断をします。

もし彼の立場なら、僕も同じことを考えます。

一方で、臓器移植に対して批判的な自分がいます。

脳死状態になった自分の臓器を必要とする人があれば

家族であろうと他人であろうと、喜んで捧げるでしょう。

でも、もし逆の立場で僕が臓器の移植を必要とするようになった場合、

臓器移植はしないでほしいと思います。

死ぬときは死ぬ。

自然の摂理です。

それに逆らうわけにはいきません。

進歩した科学や医療技術の恩恵をもろに受けていながら、自然もくそもありませんが。



いずれにしても、望む医療を受けられる機会は、誰にでも与えられるべきだと思います。

アメリカの次の大統領は医療保険制度改革に乗り出すのかどうか、注目したいです。
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by akio-511 | 2008-02-09 23:04 | 映画  

CALENDAR GIRLS

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「カレンダー・ガールズ」

イギリスのヨークシャー地方に住む50代の女性達が

自分たちのヌード写真でカレンダーを作るという

実話をもとに作られた映画。

ドキュメンタリーでちらっと見たことがあったので話はかすかに知っていました。

でも映画の存在は知らなかったので、これは借りるしかない!と。

ひとことで言えば、家族愛と友情を描くハートウォーミングな映画。

退屈な日常にドロップキックを食らわす女性達の行動とユーモアが痛快で

気持ちよかったです。

「中年女性のヌード」のインパクトはかなり強いのですが

写真撮影のシーンは芸術性が高く、抵抗なく見れました。



イギリス独特の厳格な慣習が残る田舎町から生まれた物語である

ということが面白さのひとつだと思います。

実際にカレンダーが作られたのは1999年だそうですが、

当時はかなりの衝撃だったのではないでしょうか。

でも不思議なことにおばさんたちのヌードは馬鹿売れしたのです。

しきたりやら慣習やらを重んじる社会だからこそ、

発想の斬新さが逆にウケたのかもしれません。

芸術性がかなり高かったことも多くの人を惹きつけたのでしょう。



映画に関しては、カレンダー完成までが描かれる前半は良かったのですが、

PRのためにハリウッドへ行く後半は個人的にはなくてもいいかなと思いました。

ギクシャクを乗り越えて深まる友情と家族愛を描くには必要だったのかもしれませんが。



それでも、見終わったあとには心地よい感動が残りました。

ヨークシャー地方の風景がとても綺麗だったのも印象的です。

肩肘張らずに見れる、いい映画だったと思います。
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by akio-511 | 2008-01-26 00:37 | 映画  

Earth


BBC製作のドキュメンタリー映画

「アース」を見ました。

レイトショーで。

眠気との戦いでした・・・

というのは半分ウソですが、半分ホント。

でもいい映画でしたよ。

さすがBBCです。

ディスカバリー・チャンネルをはじめ、実に質のいいものを作ります。

吹替版しかやっていなかったのが残念だけど、

渡辺謙のナレーションも悪くなかったです。



最初と最後に登場する白クマくんに

このままだと地球がヤバイよ

という製作者側のメッセージが強くこめられていた気がします。

白クマくんの使い方が少々強引な気がしましたが

「環境保護」の考え方を無理強いしてくるような作りではないため

見やすかったです。



北極から南極への旅を通じてカメラは地球上の生命の多様さを写します。

そこから、地球は私たち人間だけのものではないんだよ

という当たり前のことを再認識させられます。



カメラワークには本当に感動しました。

2年がかりで撮影したそうです。

ヒマラヤ越えをする渡り鳥とか

象とライオンの真夜中の格闘とか

チーターが獲物を捕らえる超スロー映像とか

前作に引き続き海の獣に食われるオットセイとか。

撮影者の腕とカメラの最先端技術に魅せらます。

食われるオットセイの映像はホントにド迫力で、眠気が吹き飛びました。

何に食われるかは見てのお楽しみです。



こういう映画を見たあとで

ジャパニーズ捕鯨船 vs 環境保護団体シー・シェパードのニュースを見ると

ハァ~

って感じです。

調査のために900頭もの鯨を捕獲すること

そして調査目的であるにも関わらず鯨肉が市場に出回ることについては

疑問を感じずにはいられませんが、

シー・シェパードの過激さも支持できないです。

何なんでしょう、人間たちのこの醜い姿は。

鯨さんたちもきっと笑っていることでしょう。

こういう人間の傲慢さが環境問題を引き起こしているのだと思います。

まずは私たち自身が変わらないとね。
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by akio-511 | 2008-01-14 23:59 | 映画  

Thank you for smoking


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「サンキュー・スモーキング」

健康ブームのアメリカで巧みな広報戦術によりタバコのPRに努めるビジネスマンのお話。

初めは「喫煙を擁護する映画か?」と思いましたが、違いました。

登場人物の喫煙シーンが皆無に近かったことを考えると、

製作側はおそらく禁煙派を強く意識しています。

では映画の主題は何か?

タバコと肺がんの因果関係ではなく、

話術です。

仕事ぶりを見る限り、主人公のニックは相当できるPRマンです。

業界がマイナスイメージなため彼の仕事はあまり歓迎されませんが

そういうのを抜きで考えると

自分にとって不利な状況でも喋りのテクニックでそれをひっくり返してしまうニックの能力は

あらゆる仕事のお手本になると思います。



節々にブラックなユーモアが出てきて、笑える映画でした。

ニックにアルコール業界と銃業界のPR担当を加えた

「死の商人」連中で飲むシーンが何回かあるのですが、

特にこの3人のやりとりがシニカルで好きです。



タバコについて考えてみると、

日本でも禁煙の風潮が高まっているので

私たちに身近な問題としてこの映画を見ることができます。

日本でもいつからかタバコのパッケージに

「喫煙は肺がんの発症率を高めます」

のような注意文が載るようになりました。

欧米はもっと過激です。

「Smoking Kills」ですから。

でもいくら過激な警告文を載せたところで、吸う人は吸うでしょう。

大々的に禁煙をPRすることの是非についてこの映画が示すひとつの答えは

「あとは本人の選択の自由。マックやコーラと一緒。」

ということ。

究極的にはすべてのことにあてはまるのではないでしょうか。



笑いだけでなく、考える要素もいっぱいつまった一本でした。
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by akio-511 | 2008-01-14 00:37 | 映画