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Little Birds ~イラク 戦火の家族たち~

名古屋シネマ・テークで Little Birds を観た。
大学3年生のときにゼミ主催の講演会に講師として来ていただいたジャーナリストの綿井健陽さんが監督・撮影。講演会で使われた映像も多数見られ、戦争の本当の姿を伝えようとする綿井さんの激しく熱い思いに再び触れることができた。

「この方々が大量破壊兵器ですか?
この方々が化学兵器ですか?」

バグダッドの病院の遺体安置所で医師が叫ぶ。
「民主化」「平和」の名の下に、クラスター爆弾が人々の上に否応なく降り注いだ。
結局訪れたのは混沌だった。
大量破壊兵器も見つからなかった。
この戦争の大義は何だったのだろうか、とつくづく思う。

平和な生活を奪われたイラクの家族がいくつか登場する。
その中で共通して感じたのは、お父さんの家族に対する愛の大きさ。
けれど、たったひとつの爆弾が愛を悲しみに変える。
「想像力を持ってください」、と綿井さんは言う。
投下した爆弾の先に家族の愛を想像することができる。
戦場から遠く離れていても、報道映像の向こう側にある生活を思うことができる。
人間には想像力がある。
人間を信じたい。

by akio-511 | 2005-06-24 23:59 | 映画  

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